「今は、付き合えない」
「一緒にいて楽しいけれど、付き合う気はない」
好きな男性から、こんなことを言われたら、あなたはどうしますか?
恋愛相談をしていると、こういった男性の言葉について、質問をいただくことがあります。
例えば、ふたりで飲みに行ったり、休日に一緒に遊びに行ったりする男性がいる。
一緒にいて楽しいし、彼も楽しそうにしている。だから、自分としては、いい雰囲気だと思っていた。
ところが、彼からは「一緒にいて楽しいとは思うけれど、付き合う気はない」と言われてしまった。
こういう場合、彼の気持ちが変わるのを待つべきなのか。それとも、諦めて別の人を探したほうがいいのか。
結論から言えば、僕は、彼の気持ちが変わることを期待して待ち続けるよりも、別の人を探したほうが賢明だと考えます。
もちろん、この先、彼の気持ちが変わる可能性はあります。
でも、今の彼が「付き合う気はない」と言っている以上、まずは、その言葉をそのまま受け取ったほうがいいんです。
一緒にいて楽しいことと、付き合いたいことは違う
まず、知っておいてほしいことがあります。
男性があなたと一緒にいる時間を楽しんでいるからといって、恋人として付き合いたいと思っているとは限りません。
例えば、友人としては楽しいけれど、恋愛感情はない。
あるいは、あなたに好意はあっても、恋人になることで自分の生活が変わることを望んでいない。
仕事や趣味、自分の時間を優先したい。今は恋愛や結婚のことまで考えたくない。
そんな男性もいるでしょう。
また、自分の話を聞いてくれたり、応援してくれたりするあなたとの関係を、今のまま続けたいと思っている場合もあります。
もちろん、実際に彼がどう考えているのかは、本人にしかわかりません。
ただ、ここで大切なのは、あなたと一緒にいて楽しいという気持ちと、恋人として付き合いたいという気持ちは、必ずしも同じではないということです。
あなたと一緒にいるのは楽しい。
でも、恋人として付き合うつもりはない。
彼の中では、この2つが両立していることもあるんです。
だから、ふたりで楽しく過ごせているからといって、それだけで恋人になれるとは限らないんですね。
「今は付き合えない」の「今は」に期待してしまう
もう一つ、よくあるのが「今は付き合えない」と言われるケースです。
この言葉を聞くと、どうしても「今は」という部分に意識が向いてしまいます。
「今は無理だけど、もう少し待てば付き合えるのかな」
「仕事が落ち着いたら、付き合ってくれるのかな」
そんなふうに考えてしまうんですね。
好きな人から言われた言葉ですから、少しでも可能性があると思いたい気持ちはわかります。
ただ、ここで見落としてほしくないことがあります。
それは、「今は」という言葉だけではなく、「付き合えない」という言葉も、彼は伝えているということです。
もちろん、本当に今は恋愛する余裕がないのかもしれません。
仕事が忙しかったり、ほかに考えなければならない問題を抱えていたりする場合もあるでしょう。
一方で、あなたを傷つけないように、遠回しに断っている可能性もあります。
だから、「今は付き合えない」と言われたからといって、必ずしも脈がないと決めつける必要はありません。
でも、「今は付き合えない」という言葉は、「将来は付き合う」という約束ではないんです。
ここは、分けて考えてほしいと思います。
もし、彼が「今は付き合えない」と言っているのであれば、今後、付き合う気持ちがあるのか、一度聞いてみてもいいでしょう。
ただ、彼自身も先のことはわからないかもしれません。
その場合は、無理に答えを出してもらう必要はありませんが、あなたも、いつまで待つかわからない関係を続ける必要はないんです。
彼に事情があることと、あなたが待ち続けなければならないことは、別の話ですからね。
彼が優しくしてくれると、期待してしまう
ただ、頭ではわかっていても、簡単には気持ちを切り替えられないですよね。
付き合う気はないと言いながら、彼のほうから食事に誘ってくる。
ふたりで会えば、楽しく過ごせる。
ときには、恋人のように優しくしてくれることもある。
そんなことがあれば、
「本当は少し気持ちがあるんじゃないかな」
「もう少し一緒にいれば、付き合ってくれるんじゃないかな」
と期待してしまうものです。
でも、彼にとっては、あなたと一緒に過ごすことと、恋人として付き合うことは、別の話なのかもしれません。
あなたと会うのは楽しいし、また会いたいとも思っている。
けれど、恋人という関係になることまでは望んでいない。
そう考えているのであれば、彼の中では矛盾していないんです。
一方で、あなたは恋人になりたいと思っている。
つまり、同じ時間を楽しく過ごしていても、ふたりが望んでいる関係は違うということです。
これは、身体の関係がある場合も同じです。
身体の関係があるからといって、彼が恋人として付き合いたいと思っているとは限りません。
もちろん、彼の行動から気持ちを考えることもあるでしょう。
でも、本人が「付き合う気はない」と言っているのであれば、その言葉をなかったことにはしないでほしいんです。
彼が優しくしてくれるからといって、いつか恋人になれるとは限らない。
そこは、現実として受け止める必要があると思います。
彼の気持ちが変わるまで、待っていてもいい?
では、彼の気持ちが変わるのを待つことは、いけないのでしょうか。
僕は、待つこと自体が悪いとは思いません。
好きな気持ちは、簡単に消せるものではありませんからね。
ただ、待つのであれば、一つ考えてほしいことがあります。
それは、彼の気持ちが変わらなかったとしても、今の関係を続けたいと思えるかどうかです。
例えば、恋人になれなくても、友人として付き合っていける。
そう思えるのであれば、無理に関係を切る必要はないでしょう。
でも、本当は恋人になりたいのに、いつか彼の気持ちが変わることを期待して、友人という立場で関わり続けている。
その結果、彼の言動に一喜一憂したり、ほかの女性の存在が気になったりしている。
そんな状態なら、一度、彼との関係を考え直したほうがいいと思います。
そして、もし待つと決めたとしても、彼を待つことだけが、あなたの恋愛のすべてにならないようにしてほしいんです。
彼との関係を続けることもできますし、ほかの男性と出会うことだってできます。
彼は「付き合う気はない」と言っているわけですから、あなたまで、ほかの可能性を閉ざす必要はないんですね。
もちろん、この先、彼の気持ちが変わることもあるでしょう。
ただ、いつ変わるのか、そもそも変わるのかは、誰にもわかりません。
だから、気持ちが変わるかもしれないという可能性だけを頼りに、今の関係を続けることはおすすめしないんです。
彼から離れるのは、振り向かせるためではない
ここで、もう一つお伝えしたいことがあります。
「いったん離れたら、彼が私の大切さに気づいてくれるかもしれない」
そう考える人もいるでしょう。
確かに、離れてから相手の存在の大きさに気づくことはあります。
でも、それを期待して距離を置くのであれば、結局、彼の反応を待ち続けることになるんですね。
「そろそろ連絡が来るかな」
「寂しくなって、追いかけてきてくれるかな」
そんなふうに、彼がどうするのかばかり気になってしまう。
僕が距離を置くことをおすすめするのは、彼の気持ちを変えるためではありません。
あなた自身が、これからどうしたいのかを考えるためです。
彼と恋人になれなくても、今の関係を続けたいのか。
それとも、きちんと恋人として付き合える関係を望んでいるのか。
もし、あなたが望んでいるのが恋人としての関係なら、それを望んでいない彼から離れることも、一つの選択です。
彼を嫌いになる必要はありません。
好きな気持ちが残っていても、離れることはできるんです。
それに、彼から離れると決めたからといって、すぐに新しい恋愛を始めなければならないわけでもありません。
自分の気持ちが落ち着くまで、恋愛から少し離れてみてもいいでしょう。
大切なのは、彼がどうするかではなく、あなた自身がどうしたいのかということです。
「付き合う気はない」と言われたら
好きな人から「付き合う気はない」と言われるのは、つらいことだと思います。
一緒に過ごす時間が楽しかったのであれば、なおさらでしょう。
だから、すぐに諦められなくても不思議ではありません。
ただ、彼が付き合う気はないと言っているからといって、あなたに魅力がないという話ではないんです。
彼とあなたでは、望んでいる関係が違う。
そういうこともあるんですね。
そして、彼の気持ちが変わることを待つのか、それとも、別の出会いへ進むのか。
そこは、あなたが決めていいんです。
彼の気持ちを変えようと、無理に頑張り続ける必要はありません。
彼を好きでいることと、彼を待ち続けることも別ですからね。
今すぐ彼を諦めたり、別の男性を好きになったりする必要もありません。
ただ、彼を好きだからといって、自分の時間まで、すべて彼に預ける必要はないんです。
最後に、覚えておいてほしいことがあります。
好きな人は、またできます。でも、時間は取り戻せないですから。
彼がいつか付き合ってくれるかどうかだけではなく、自分はどんな恋愛をしたいのか。
そこも考えてみてくださいね。
彼の言葉や行動を、もう少し理解したいときに
「彼は、どうしてそんなことを言うんだろう」
そんなふうに男性の言葉や態度がわからなくなったときは、著書『男の本音①|恋愛で失敗しないために知っておきたいこと』も参考にしてみてください。
男性心理をQ&A形式で取り上げ、男性の考え方や言動の背景を解説しています。
彼の気持ちを変えるためではなく、今の関係を落ち着いて見つめ、自分がどうしたいのかを考えるための一冊です。
